ミャンマーのカジノはどうなった？最新情勢から営業情報まで徹底調査！

今回は、ミャンマーのカジノについて解説していきます。仏教国であり、思いやりのある国民性と語られることの多いミャンマーですが、一方で、反政府勢力との抗争やテロ事件の発生など、かなり危ないイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか？

今回は、そんな2面性を持つミャンマーのカジノについて徹底的に調べてきました。本記事を読んでいただければ、ミャンマーの治安やカジノ事情、合法性や安全性についてわかるようになっています。

不安定な情勢が続くミャンマーですが、安心して楽しむためのポイントもご紹介していきますので、ぜひ、本記事が皆様の旅行の一助になれば幸いです。

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混迷が続くミャンマー情勢は？

軍によるクーデターや、中国マフィアの台頭など、様々なニュースを目にするミャンマーですが、現在はどうなっているのでしょうか？ここからは、最新のミャンマー情勢についてご紹介します。

危険レベルは「渡航中止勧告」が出るほど

日本の外務省は、渡航先の危険情報をレベル1〜レベル4までに分けて随時更新しています。今回ご紹介しているミャンマーは、「渡航中止勧告」に該当するレベル3に設定されているため、注意が必要です。

ミャンマーにおける犯罪件数は年々増加の一途を辿っており、2021年のクーデターによって軍が国の全権を握って以降、不安定な情勢が続いています。

とくに、ラオスとタイの２カ国と国境を接するシャン州では、今年に入ってから銃撃戦や空爆が行われるなど、かなり危険な状況といえるでしょう。

国軍による違法カジノの黙認

ミャンマーはクーデター以降、欧米各国からの制裁が強まった影響で、中国とロシアへの依存を高めています。経済的にも困窮している中、国軍は違法カジノからの収益を組織運営のために利用するなど、混乱状態にあるといえるでしょう。

ミャンマーは現在、欧米の制裁による物資の不足、不服従運動による国内経済の停止、貿易赤字など、過去最大のインフレが深刻化しています。

インフレ抑制のために外貨を稼ぐ必要があり、その手段として国軍が目をつけたのが国境付近の違法カジノというわけです。

国境付近はより一層注意が必要

ミャンマーの中でも、最も犯罪が多いのが国境付近です。ミャンマーは、バングラデシュ、インド、中国、ラオス、タイ、の5カ国と国境を接する、世界的にも珍しい国。

本来はミャンマー政府の許可がないと違法とされるカジノも、こうした国境付近では黙認されているのが実情です。とくに、中国と国境を接する北東部のシャン州では、中国系マフィアの運営する違法カジノの建設や、薬物の密輸、人身売買などが起こっています。

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ゴールデントライアングルの現在は？

ミャンマーといえば、ゴールデントライアングルが有名です。ラオス、タイの2カ国と国境を接するこの地域は、違法薬物の生産地として発展したこのエリアとして知られています。

そんなゴールデントライアングルが、現在どうなっているのか、見ていきましょう。

中国企業の参入で発展

現在ゴールデントライアングルは、開発の真っ最中。それぞれ、ラオス、タイ、ミャンマーの各国政府が中国系企業と手を組んで開発を進めています。

そのため、麻薬の一大生産地と知られていたゴールデントライアングルは、現在は観光客で賑わう名所へと変わりました。また、これまで麻薬を生産していた農家の方々は、国連および各国政府の指導のもと、お茶やコーヒー豆の栽培をして生計を立てています。

武装勢力が運営するカジノも

中国企業と開発が進められているとはいえ、その裏では人身売買や違法カジノ、薬物密輸など、多くの犯罪が蔓延しているのは変わっていないようです。また、この地帯にあるカジノは、武装勢力が関与しているとの情報もあるため注意が必要です。

もちろんこれらのカジノはミャンマー政府の許可を得ることなく営業をしている違法カジノ。犯罪も多い地域ですので、旅行に慣れている方であっても、訪れるのは避けるべきでしょう。

また、この地域は、中国政府がラオス政府と租借契約を結んでいるため、政府関係者が簡単に入ることができません。そのため、何か犯罪に巻き込まれたとしても、すぐには助けてもらえない可能性が高いです。

サイバー犯罪の温床になっている

2021年のクーデター以前は、経済成長が続いていたミャンマーですが、現在は通貨暴落やインフレによって国民生活は困窮。この状況下で、利用客が少なくなったカジノを利用した人身売買や、オンライン詐欺が横行しているようです。

これらの活動には中国人の特殊詐欺グループが関与していることがわかっています。彼らは、国軍と民主派との争いによって警察能力が低下したミャンマーの情勢を利用して、国境付近に拠点を作りはじめたのです。

そこで活躍したのが、コーカン族と呼ばれる、中国と太いパイプを持つ少数民族の存在。彼らが仲介となってミャンマーに詐欺グループを招き入れました。さらに、本来は取り締まる側の国軍へ莫大な賄賂を渡すことで、摘発されることのない安全な環境を作り上げたとされています。

ミャンマーのカジノ事情

ここからは、ミャンマーのギャンブル法についてご紹介していきます。

カジノは外国人専用

ミャンマーでは、2018年にカジノが合法化されました。ギャンブル法によると、ミャンマーのカジノは外国人専用で、ミャンマー人は運営と雇用のみが許されているのが特徴です。

ターゲットとしているのは、主に国境を接する中国やタイの裕福層。特に、ミャンマーには、中国語を話すことができる少数民族が存在します。そのため、中国の裕福層をメインとした違法カジノも多く、一部地域はチャイナタウンと化しているほどです。

なお、東南アジアでギャンブルが違法とされているのは、これでタイのみとなりました。

ミャンマーのカジノの営業情報まとめ

ここからは、ミャンマー政府の許可を受けて合法に営業しているカジノについてご紹介していきます。

ミャンマー自体が危険な地域ですので、安全とはいえませんが、もしも訪れるのであれば参考にしてください。

アリュール リゾート アンド カジノ

アリュール リゾート アンド カジノ は、ミャンマーのタチレクと呼ばれる地域にあるカジノリゾートです。370㎡のカジノフロアには、120台のスロットゲームと10台のテーブルゲームがあります。バカラやブラックジャック、ルーレットなど、カジノで人気のゲームをひととおり取り揃えており、ミャンマーでも有名なカジノスポットです。

営業情報については、明らかにはなっていませんが、アリュール リゾート アンド カジノのホームページのURLがドメイン切れになっていることを考えると、営業はしていないと考えられます。

アンダマン カジノ

タタイキュン島にある5つ星リゾートのアンダマン カジノですが、現在は閉鎖されているようです。アンダマン カジノは、楽園と呼ばれて人気を博していたタタイキュン島で、ギャンブルの独占権を所有していました。

しかし、2024年2月にオーナーであるチョー・ルウィン氏が、資金洗浄、違法カジノサイト運営、脱税、燃料密輸の容疑で指名手配されたことで、ホテルは営業停止となりました。

レジーナ エンターテイメント リゾート

レジーナ エンターテイメント リゾートは、アリュール リゾート アンド カジノと同様にタチレクに位置するホテル。18ホールのゴルフ場が併設されている大型のカジノリゾートです。30台のスロットマシンと12台のテーブルゲームを備えた24時間営業のカジノがあります。また、VIPフロアもあるので、質の高いサービスにも期待できそうです。

また、レジーナ エンターテイメント リゾートについても、ほかのカジノと同様に、営業はしていないものと思われます。ホームページは繋がらず、ホテル予約サイトでいくつかの日程で予約をしようとしても、できない状況です。

スター コンプレックス カジノ

スター コンプレックス カジノはカレン州ミャワディに位置するカジノ施設。中国人が開発するこの地域は、カジノ施設を利用した人身売買、特殊詐欺、強制労働など悪い情報が絶えません。

そこで、2023年6月には、タイ政府によって、この地域一帯の電力供給が遮断されたとの情報もあります。しかし、その後はすぐに電力は戻ったようで、カジノの営業は継続しているようです。

この地域は、中国の影響が強く、ミャンマー政府も自由に出入りができない地域。そのため、ミャンマーのほかのカジノが営業停止している現在も、営業している可能性はあるでしょう。

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ミャンマーを安全に楽しむために

現時点でのミャンマーへの渡航はおすすめできません。しかし、自然も文化遺産も豊富なミャンマーは、魅力のある渡航先のひとつであることに変わりはありません。そこで、ここからは、ミャンマーを安全に楽しむためのポイントをご紹介します。

外務省の情報は常に確認する

海外に渡航するのであれば、渡航先に関わらず外務省の情報は確認するようにしておきましょう。また、滞在中にも情勢は変わりますので、1日に1回は必ず、最新の情報がないか調べるようにしましょう。

また、外務省では、渡航先の安全情報や緊急時に大使館から連絡を受け取ることができる「たびレジ」というサービスがありますので、登録しましょう。

なお、現地の大使館の連絡先を以下にまとめましたので、参考にしてください。

【在ミャンマー日本国大使館】

住所：No.100, Natmauk Road, Bahan Township, Yangon, The Republic of the Union of Myanmar

電話：（市外局番01）549644～549648

ホームページ： http://www.mm.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

3ヶ月以上の滞在は在留届を忘れずに

海外へ3ヶ月以上の在留を予定している場合は、必ず在留届を出しましょう。何かあった際に、大使館から緊急の連絡を受け取ることができます。また、3ヶ月未満の滞在の場合でも、家族や友人、職場などに旅行の日程や目的地および連絡先を教えるようにしましょう。

警察署には近寄らない

現在、ミャンマーは国軍によって政権が握られており、各地で民主派との抗争が発生しています。この抗争には、警察組織も政権側として参加しているため、何かあった場合も警察は当てにならないと考えていいでしょう。

写真や動画は撮影しない

ミャンマー軍や警察、治安当局の建物の写真や画像を撮影することは、外国人であっても拘束される恐れがあるため注意が必要です。

日本では警察による職務質問の動画がネットに出回ることがありますが、ミャンマーで同じことをすると拘束され、禁固刑を言い渡されることも。実際にヤンゴン市内では日本人が長期間にわたり刑務所に入れられていた事案も発生しています。

移動はなるべく車で

ミャンマーでは、外国人をターゲットにした犯罪が多発しています。ヤンゴン市内では日本人2名がナイフのようなもので刺される強盗傷害事件が発生していたり、羽交締めにされて金品を強奪されたりと、穏やかではありません。

そして、上記のいずれの事件も、徒歩での移動中なのが特徴です。そのため、ミャンマーでは、時間帯に限らず、移動する際は自家用車またはタクシーの利用を心がけましょう。

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まとめ：情勢が不安定なため渡航は慎重に！犯罪に巻き込まれる危険性も

今回は、ミャンマーのカジノの最新情報について解説してきました。2021年の軍によるクーデター以降、不安定な情勢が続くミャンマーは、渡航先としてはかなり慎重に選ぶ必要がありそうです。

また、現在のカジノの営業については不透明な部分が多くあります。ミャンマー政府から許可を得て運営していたカジノも、現在は特殊詐欺グループの拠点となっていたり、人身売買や強制労働が行われていたりと、その様相はかなり変わってしまいました。

また、ミャンマーのカジノはほかの東南アジアのカジノと比較しても小規模なことにくわえ、ターゲットは中国人がメインなので、日本人にはややハードルが高いのも事実です。

もし東南アジアでカジノを探しているのであれば、ほかの国も検討するのをおすすめします。

ただし、東南アジアの魅力がふんだんに詰まったミャンマーは、今後の情勢が好転すれば、また人気の観光スポットになるのは間違いありません！その時に備えてミャンマーの動向には注目です。

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